正常圧水頭症|左京区|東山|石川耳鼻咽喉科アレルギー科脳神経外科医院

〒606-8352京都府京都市左京区東山二条下ル東

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正常圧水頭症

正常圧水頭症|左京区|東山|石川耳鼻咽喉科アレルギー科脳神経外科医院

膝を押さえる高齢者

正常圧水頭症

水頭症は頭の中に髄液が多く溜まって起こる病気です。高齢者正常圧水頭症物忘れだけではなく、歩行障害(小刻み・すり足・開脚)や排尿障害(尿漏れ)の症状を伴い、比較的簡単な手術で症状が改善します。
しかし、高齢者ではよく似た症状を示す病気が多いことから鑑別診断が重要で、当科では他の医療機関とも協力し合いながら、鑑別診断を進めていきます。
当院の副院長が、洛和会音羽病院脳神経外科勤務時代に日本で初めて正常圧水頭症外来を立ち上げたこともあり、現在でも正常圧水頭症の診断や治療では音羽病院と連携をしています。

高齢者の正常圧水頭症の診断には頭部のCT・MRI画像検査が重要です(MRI画像参照)。大脳の中心部には髄液が溜まっているスペースを脳室といいます(*)。脳室が拡大していることが水頭症を疑う大切な所見なのですが、これだけで最終診断には至りません。
高齢者では脳萎縮があり、そのために中心部の脳室は拡大する傾向にあります。したがって、最近では、脳室拡大だけでなく、くも膜下腔(#)と呼ばれる脳の表面にある髄液のスペースが頭の上半分と下半分がアンバランス(上が狭く、下が拡大)になっていることを重視しています。
脳萎縮ではくも膜下腔は上下で大きなアンバランスはありません。
画像検査の次に行われるのが髄液排除試験(タップテスト)です(診療の流れ参照)。これは腰から長めの針を刺して、髄液を30ml程度ゆっくりと抜く検査です。髄液を抜くことで症状の改善が得られれば、髄液シャント手術で症状改善が得られる可能性が高いので、手術を勧める重要な手掛かりになります。比較的簡単な検査で手術の効果予測ができます。髄液排除後の歩行改善が最も見つけやすい変化ですが、認知機能の変化も併せてチェックします。
手術は髄液シャント術が行われます。髄液シャント術は髄液がシリコン管の中を通って、お腹(腹腔)に流れるようにする手術で、お腹の中の腹膜で髄液を吸収させる目的で行われます。

手術法には脳室腹腔シャント・脳室心房シャント・腰部くも膜下腔腹腔シャントと3つの方法があります(手術の図参照)。髄液シャント術は比較的簡単な手術ですが、多くの場合全身麻酔で行われます。術者によっても選択する手術法が異なりますので、術者と相談されるのが良いでしょう。当院では洛和会音羽病院脳神経外科と連携しています。
手術法としては昔から行われていて、手技も確立し、手術成績も安定している脳室腹腔シャント術を選択することが多いです。
髄液シャント手術では髄液の流れを調節するシャントバルブも一緒に皮下に埋め込みます。シャントバルブには小さな磁石が入っていて、これで個々の患者さんに応じた圧設定をします。これは手術後でも皮膚の上から圧設定ができるので便利です。以前はMRI検査の際に磁石が動いてしまって圧設定が変化してしまうことがあったのですが、今はMRI検査でも磁石が動かないシャントバルブが使用可能なので、MRI検査を行っても大丈夫です。

MRI画像(冠状断)での脳萎縮と正常圧水頭症の違い

高齢者の正常圧水頭症診療の流れ

MRI画像(冠状断)での脳萎縮と正常圧水頭症の違い

・脳室(*):脳萎縮でも軽度拡大するが、正常圧水頭症はより拡大していることが多い
・くも膜下腔(#):脳萎縮ではほぼ均等だが、正常圧水頭症では上半分と下半分ではアンバランス(下が広く、上は狭い)

髄液シャント手術

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